以前、データ復旧業者の情報漏洩が問題になったことがあります。
現在のように、守秘義務や機密保持契約が明確ではなく、曖昧だった頃の時代です。
そもそも機密データを他の企業に渡すという行為自体が一般的ではありませんでしたが、背に腹は代えられないということで、契約など曖昧なままデータ復旧業者に依頼を行っていた、という時代だったのです。
もちろん、そのデータ復旧業者はデータを意図的に漏洩しようと考えていたわけではなく、一部の不心得な社員が流出させたというケースが多かったとされています。
そのため、昨今ではそうしたセキュリティ教育が徹底されており、データの漏洩が会社の存亡に関わることを全ての社員に浸透させる試みがされています。
一度、漏洩が明るみに出ると、その業者ははっきり言って倒産です。
他に業者はいくらでもあるのですから、その業者に仕事を依頼するということはなくなるでしょう。
データ復旧業者にかかわらず、こうしたセキュリティの問題はどんな企業においても等しく注意しなくてはならないポイントと言えます。
なぜならどの会社にも企業秘密はあるからです。
インターネットでデータ復旧業者を探していると、たまに極めてシンプルなウェブサイトで連絡先も携帯電話…というようなデータ復旧業者を見かけることがあります。
そういう業者には基本的に業務を依頼しない方が無難です。
しかし、多くの場合、大手よりも格安の値段でデータ復旧を請け負っていることもあり、コストダウンのために依頼をしてしまうというケースも珍しくありません。
こうした、傍目から見ると怪しい業者の多くは、個人経営で開業したばかりということが多いようです。
データ復旧というのは、規模さえ小さければそれほど人員も施設も資金も必要としません。
ちょっとしたパソコンレスキュー程度の作業であれば、ひとりで開業することは決して不可能ではありません。
しかし、信用の面では明らかに大手に劣りますから、信用に代わるアピールポイントとして安価な費用を提示しているということのようです。
確かに、安いのはいいのですが、個人経営の場合、作業者が少ないことからタイムリーに対応してくれるかという点に不安が残ります。
データのトラブルというのは、いつ何時起きるか分かりませんので、急ぎの場合は24時間対応の大手業者に依頼することをお勧めします。